朝虹
あさにじ
名詞
標準
morning rainbow
文例 · 用例
大手筋を下切つた濠端に――まだ明果てない、海のやうな、山中の原を背後にして――朝虹に鱗したやうに一方の谷から湧上る向ふ岸なる石垣越に、其の天守に向つて喚く…… 喚くが、しかし、一騎朝蒐で、敵を詈る勇ましい様子はなく、横歩行に、ふら/\して、前へ出たり、退つたり、且つ蹌踉めき、且つ独言するのである。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
朝虹の色寒かりしより以来、狂いと、乱れと咲きかさなり、黄白の輪|揺曳して、小路の空は菊の薄雲。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
物見車兼好草庵の場「卯の時雨の朝虹に、光り合ひたる赤糸縅、汗に、絞りし若武者の、鎧に露の白玉か。
— 折口信夫 『由良助の成立』 青空文庫
作例 · 標準
朝虹の例文