郡会
ぐんかい
名詞
標準
文例 · 用例
小川家といへば、郡でも相応な資産家として、また、当主の信之が郡会議員になつてゐる所から、主なる有志家の一人として名が通つてゐる。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
父の亡くなる頃は、彼も地方に居て、郡会議員、県会議員などに選ばれ、多くの尊敬を払われたものであったが、その後都会へ出て種々な事業に携るように成ってから、失敗の生涯ばかり続いた。
— 島崎藤村 『家(上巻)』 青空文庫
さて医師のスタールツェフ、その名はドミートリイ・イオーヌィチが、郡会医になりたてのほやほやで、S市から二里あまりのヂャリージへ移って来ると、やはり御多分に漏れず、いやしくも有識の士たる以上はぜひともトゥールキン一家と交際を結ばなくてはいかん、と人から聞かされた。
— JONYCH 『イオーヌィチ』 青空文庫
トゥールキン家へは町の医者が入れ代り立ち代り残らずやって来たが、とうとうしまいに郡会医の呼び出される番になったのである。
— JONYCH 『イオーヌィチ』 青空文庫
それに、溜息をついたり、書きつけをもらったり、墓地をうろついたり、今どきじゃ中学生にさえ笑い飛ばされそうな馬鹿げた真似をするなんて、いやしくも郡会医であり、賢明にして押しも押されぬ名士である彼たるものに似合わしいことだろうか?
— JONYCH 『イオーヌィチ』 青空文庫
本当になんという幸福でしょう、郡会のお医者さんになって、お気の毒な人たちを助けたり、民衆に奉仕したりするのは。
— JONYCH 『イオーヌィチ』 青空文庫
彼は用事が山ほどあるくせに、それでも郡会医の椅子は投げ出さない。
— JONYCH 『イオーヌィチ』 青空文庫
女医補及びソーボリ(当地の郡会医)も、薬餌よりはパンを先決問題とするとき、もとよりパンの持ち合わせはなきものゆえ、如何とも手の下しようなき次第であります。
— ЖЕНА 『妻』 青空文庫
ウィキペディア
郡会(ぐんかい)は、明治時代から大正時代にかけて、地方公共団体であった時期の郡に置かれた議会の一つ。選挙により選出された郡会議員が運営に当たった。
出典: 郡会 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0