無筆
むひつ
名詞
標準
illiteracy
文例 · 用例
私ら様な無筆でもこんな時には心配も何も忘れますもの。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
実は、こないだ或る無筆の親に逢い、こんな川柳などを、ふっと思い出したというだけの事なのである。
— 太宰治 『親という二字』 青空文庫
れいの無筆の親と知合いになったのは、その郵便局のベンチに於いてである。
— 太宰治 『親という二字』 青空文庫
その竹内トキさんは、それまでずっともう永いことお役所に勤めていたのだそうだから、「増産が来た」というのが、何かお役所の特別な意味でも有る言葉で、それが口癖になっていたのではなかろうか、とも思われたが、しかし、その無筆の親の解釈にしたがって、象さんの夢を見ていたのだとするほうが、何十倍もあわれが深い。
— 太宰治 『親という二字』 青空文庫
」 と言い、そもそも郵便局で無筆のあわれな爺さんに逢った事のはじめから、こまかに語り起すと、女房は半分も聞かぬうちに、「ウソ、ウソ。
— 太宰治 『親という二字』 青空文庫
もっとも母は無筆ですから、自分では書くことはできませんが、宿屋へ著く度に宿屋で書いてもらって投函するように約束してありましたから、私は心配でなりませんでした。
— 田中貢太郎 『母の変死』 青空文庫
この落語はな、『無筆の片棒』いうてな、わいや他あやんみたいな学のないもんが、広告のチラシ貰て、誰も読めんもんやさかい、往生して次へ次へ、お前読んでみたりイ言うて廻すおもろい話やぜ。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
そういう心掛けやさかい、あんたはいつまでたっても前座してんならんネやぜ、それに、なんだっせ、いつまでも『無筆の片棒』一点張りではあきまへんぜ。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
作例 · 標準
昔は字が書けない無筆の人が多かった。
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彼は教育の機会がなく、無筆のまま大人になった。
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無筆の親に代わって、子供が手紙を読み書きした。
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