遠忌
おんき異読 えんき
名詞
標準
anniversary of a death twelve or more years earlier
文例 · 用例
明治二十五年四月一日二日の両日、太宰府天満宮で菅公一千年遠忌大祭の神事能が催された。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
小説の史跡を論ずるのは極楽の名所|図会や竜宮の案内記を書くようなものだが、現にお里の釣瓶鮨のあとも今なお連綿として残り、樋口の十郎兼光の逆櫓の松も栄え、壺阪では先年|沢市の何百年|遠忌だかを営んだ。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
それは友人の黒板博士が大覺寺の遠忌に就ていろ/\骨を折て居られるのでありますが、其張本人の黒板君が此の講演會に出席が出來ないといふので、私が名代を申付けられたといふやうなわけになつてゐるのであります。
— 内藤湖南 『日本文化の獨立』 青空文庫
「寺ときくと、あの大遠忌思い出してぞっとするわ」「ほんになア……、あのときはえらかった」 永平寺の大遠忌のとき、だるまや百貨店では一日十万人の客が入ったといわれた。
— 宮本百合子 『だるまや百貨店』 青空文庫
鈴鹿山世をふりすてて妻子にもかへたる道に奥やありけん元政上人の遠忌に。
— 與謝野禮嚴 『禮嚴法師歌集』 青空文庫
後白河法皇の十三年の御遠忌に当って土御門院が御仏事を修せられた。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
大遠忌とか開帳とか云へば全国から無数の人が集まつて来て夥しい賽銭を捧げ、稲荷様へ詣つて見ると、相変らず狐の穴の前に油揚を並べ、跪いて頭を地面に磨り付けて居る人々が少なからず有る。
— 丘浅次郎 『疑ひの教育』 青空文庫
宗祇の忌日は、歿後も斯道において永く記憶され、時としては遠忌の実隆邸に催さるることもあった。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫