明徹
めいてつ
名詞
標準
文例 · 用例
しかし別に健康には異状がなく、いつも明徹した理性で事務を整理し、晴れやかの精神でてきぱきと働らいていた。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
故に彼等は、純美としての明徹した智慧を悦び、描写と観照の行き届いた、表現の芸術的に洗煉された、そしてどこか冷たい非人間的の感じがする、或るクリーアに澄んだ美を求める。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
彼等は物に就いて物を見、科学的冷静の態度に於て、観照を明徹にしようとする。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
したがって後者の良心は、客観の明徹を期し、真実を確実にすることに存するので、彼等が主観主義者の感情的態度を排するのは、この「真実」を重んずる認識的良心によるのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
一方は宗教感的に、情感の線に触れる実在を求めているのに、一方は純粋に知的であり、観照的に明徹した真実を探している。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
なんとなれば主観者は、それ自ら感情であり、烈しい爆発的の行為に出ようとするところの、デオニソス的激情性のものであるのに、客観者は智慧であって、表現の観照に向うところの、静かな明徹したアポロ的理性であるから。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
あらゆる智慧は明徹して居る。
— 萩原朔太郎 『本質的な文學者』 青空文庫
文章の明徹なためには頭脳の明徹なことが必須条件である。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫