忠諫
ちゅうかん
名詞
標準
文例 · 用例
勇猛にして無欲清浄にして器量大、廉直にして隠すところなく、明敏にして能く察し、慈恵にして下を育す、好みて忠諫を容るる等、その善き所なり」と云った。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
勝家、庄助の忠諫を容れ、金の御幣の馬印を授けて、馬を北の庄へと向けた。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫
彼が「板倉家の大久保彦左」などと呼ばれていたのも、完くこの忠諫を進める所から来た渾名である。
— 芥川龍之介 『忠義』 青空文庫
「…………」「風上にもおけん」「しかしごきげんがおわるいとはたのものが困ります」「なあに、忠諫の精神が足らんのさ。
— 佐々木邦 『苦心の学友』 青空文庫
お傅役の小野角右衛門が、信長の傅役平手中務の忠諫にならって、(ご改悛なさらなければ、爺は腹を切って、権現さまにお詫びいたしまする) と、哭いてかれを諫めたというのも、その頃のことで、光圀も共にポロポロ泣いて、(謝る、謝る。
— 吉川英治 『梅里先生行状記』 青空文庫
怯む心や惑う心のうごくたび、わしが幼年の頃、わしを忠諫して自害した平手政秀をはじめ、そのほかたくさんな忠魂が、わしを叱咤し、わしを善に善にと導いてくれる。
— 第四分冊 『新書太閤記』 青空文庫
それなら信長の決心もつらぬけるし、死をもって忠諫に出た三名の臣道もとどこうという藤吉郎の提案である。
— 第四分冊 『新書太閤記』 青空文庫
光秀も、心のうちでは、正直に、藤吉郎の説に感じていたが、何か自分たちの真実をもってした忠諫まで、彼の一言に、その功を奪われてしまったような嫉みが、胸のどこかで滲み出していたのだった。
— 第四分冊 『新書太閤記』 青空文庫