繰り寄せる
くりよせる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to draw towards
文例 · 用例
それを手繰り寄せる頃には、三町ばかりの交番へ使いに行くぐらいの厚意のある男が、きっと弥次馬の中に交っている。
— 菊池寛 『身投げ救助業』 青空文庫
彼は、魚が頭が自分の方へ向けたと知ると、その機を逸しないで、蔓を手早く手元へ繰り寄せる。
— 菊池寛 『俊寛』 青空文庫
人を利用しうまい汁を吸つてやらうといふのでも、愼重に計畫し、徐々に引綱を思ふ壺へ手繰り寄せるといふのではなくて、溺れるものが藁をつかむやうに、一寸でも自分の足しになると思ふものには、情なく縋りついて來るのだ。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
これとは違つて繰り返すといふことは本來手繰り寄せるといふことである。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
繰り返すといふことが手繰り寄せるといふことであるから歴史はあるのである。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
然し手繰り寄せるといふとき、端緒は自分の手元に、從つて現在にある。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
」かの歴史に於て繰り返すといふことは、選擇的に繰り返すといふことであることによつて、既に單に繰り返すといふことではあり得ず、それは手繰り寄せるといふことである故に、かかる選擇の原理は現代のうちに含まれてゐるのである。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
一、我々は歴史を繰り返すといふことが手繰り寄せるといふことであることを云つた。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
作例 · 標準
漁師は網をゆっくりと繰り寄せ、大漁を期待した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼女は窓辺に座り、編み物を手元に繰り寄せた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
焚き火の周りに椅子を繰り寄せ、皆で語り合った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash