芸術家肌
げいじゅつかはだ
名詞
標準
being something of an artist
文例 · 用例
こうした純芸術家肌の能静氏の処へ今を時めく宰相公のお納戸組馬廻りの格式を持った翁が恭しく訪問した情景は正に劇的……小説的なものであったろう。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
さりながら、この弄獅子一篇は、ちかごろ文壇随一の名品とも云ふべく、理屈はさておき、わたしの知合ひの文筆に関りのない人達、つまりは平凡な読書生だつて、また高きを索める芸術家肌の人達にしろ、挙つて感心し、つゞきを待つてゐない者はひとりもありません。
— 牧野信一 『浪曼的月評』 青空文庫
――Yは仲々卒直な芸術家肌の男らしいね。
— 牧野信一 『波の戯れ』 青空文庫
碧梧桐氏逝去を今日知つた(新聞を見ないから)、哀悼にたへない、氏は俳人中もつとも芸術家肌であつたやうに思ふ、一事を続けてやれなかつたのも、弟子とはなれがちだつたのもそのためだ、未完成――惜しいけれど詮方のない、――永久の未完成といつたやうな性格だつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
エキスパンドブックの開発にあたっている祝田久さんは、錬金術師を思わせる妖しい魅力を漂わせた、芸術家肌のプログラマーだ。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
芸術家肌といった生易しいレベルではなく、コードのアーティストそのものの祝田久さんが丹精を込めたツールキット※は、可能性と自由度に満ちた、新しい電子出版の世界への扉を思わせた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
唯この驚く程聡明で、呆れるほど無鉄砲で、手のつけられぬ程純情な、芸術家肌の美少女が、唯一筋の恋の糸に操られて、自分達に云い知れぬ大きな迫害を加えつつ、その当の相手の前に坐って、平気ですらすら事実を告白している事実を知っているだけであった。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
)芸術家肌の兄を好まなかった。
— 芥川龍之介 『春』 青空文庫
作例 · 標準
彼は細かい事務作業は苦手だが、独特の世界観を持つ芸術家肌の人間だ。
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職人気質の父親と、奔放で芸術家肌の母親の間に生まれた彼は、不思議な魅力を持っている。
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組織に馴染めないのは、彼が根本的に芸術家肌で、自由を愛しているからだろう。
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