母なる
ははなる
連体詞
標準
Mother (as in Mother Earth, Mother Nature, etc.)
文例 · 用例
まだ幼なくて伯母なる人に縫物ならひつる頃、衽先、褄の形など六づかしう言はれし。
— 樋口一葉 『あきあはせ』 青空文庫
このようにわれらの郷土日本においては脚下の大地は一方においては深き慈愛をもってわれわれを保育する「母なる土地」であると同時に、またしばしば刑罰の鞭をふるってわれわれのとかく遊惰に流れやすい心を引き緊める「厳父」としての役割をも勤めるのである。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
われらの母なる地のごときものはその最も著しいものである。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
ただ量的にあまりに抽象的な、ややもすれば知識の干物の貯蔵所となる恐れのある学界の一隅に、時々は永遠に若い母なる自然の息を通わせることの必要を今さららしく強調するためにこんな蕪辞を連ねたに過ぎないのである。
— 寺田寅彦 『量的と質的と統計的と』 青空文庫
「その夜、門口まで送り、母なる人が一寸と上って茶を飲めと勧めたを辞し自宅へと帰路に就きましたが、或|難い謎をかけられ、それを解くと自分の運命の悲痛が悉く了解りでもするといったような心持がして、決して比喩じゃアない、確にそういう心持がして、気になってならない。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
「その夜、門口まで送り、母なる人が一寸と上って茶を飲めと勧めたを辞し自宅へと帰路に就きましたが、或難い謎をかけられ、それを解くと自分の運命の悲痛が悉く了解りでもするといったような心持がして、決して比喩じゃアない、確にそういう心持がして、気になってならない。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
それからたとえば踊りつつ月の坂道ややふけて はたと断えたる露の玉の緒とでもいったような場面などがいろいろあって、そうして終わりには葬礼のほこりにむせて萩尾花 母なる土に帰る秋雨 これらの映画を見たあとで国産の「マダムと女房」を見た。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
この私信は矢張り私の子供達の母なる「お前」にあてよう。
— 有島武郎 『小さき影』 青空文庫
作例 · 標準
母なる大地は、私たちに豊かな恵みを与えてくれる。
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海は、すべての生命の源である母なる存在だ。
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彼の心には、いつまでも故郷の母なる山河が焼き付いていた。
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