菊桐
きくきり
名詞
標準
文例 · 用例
」 この年の秋猿若町市村座で、河竹新七作|網摸様燈籠菊桐が興行せられた。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
その年の七月興行の歌舞伎座では「網模様灯籠菊桐」を上場した。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
しかもそのいずれもの提灯が、菊桐の御紋章である。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
それを見ると、菊桐の御紋章です。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
菊桐の御紋章は、たったいま山崎から説明を聞いたところのもの、さいぜん見たのは高張提灯、これは弓張のさげ提灯です。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そうすると、ようやく長い立話を終った斎藤一が、菊桐御紋章の提灯をたずさえて、ここへ近づいて来て、「いやどうも、旧友に出逢ったので、つい話が入り組んで……」 申しわけたらたら近づいて来たのですが、山崎はついて来ない。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
表のデザインは神鏡に菊桐をあしらい、裏には竜模様がある。
— 服部之総 『明治の五十銭銀貨』 青空文庫
その乃祖元就が、正親町天皇の即位大礼の資を献じてより以来、恩賜の菊桐は、彼が伝家の記号となり、大膳太夫は、彼が伝来の通称となれり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫