雁皮紙
がんぴし
名詞
標準
traditional Japanese paper made from the fibre of plant species Diplomorpha sikokiana (high quality, glossy)
文例 · 用例
『ガリ版文化史』のもう一人の著者、田村紀雄によれば、「堀井父子は、伝統的な染物法の一つ捺染法と型紙にヒントを得て、雁皮紙に蝋を塗布し、台板(ヤスリの原型)に鉄棒で孔をあけるという方法を考案した」と言います。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
澹山は一々それを薄い雁皮紙に細かく書きとめて、着物の襟や帯の芯のなかに封じ込んだ。
— 旅絵師 『半七捕物帳』 青空文庫
そして軽く麝香の漂うなかで男の字のような健筆で、精巧な雁皮紙の巻紙に、一気に、次のようにしたためた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
お母様はその日からその五枚続きの絵を雁皮紙に写し取って、合わせ紙に貼り付けたり切り抜いたりして、お仕事にかかられまして五日目には立派に仕上ったのを楠の一枚板に貼り付けておしまいになりました。
— 夢野久作 『押絵の奇蹟』 青空文庫
気に入った絵があると、母は、雁皮紙をその上にのせ、丁寧にしきうつしをして、後から色だけを自分のこのみに従って塗っていた。
— 宮本百合子 『母』 青空文庫
灯がその火屋の中にともるとキラキラと光るニッケル唐草の円いランプがあって、母は留守の父のテーブルの上にそのランプを明々とつけ、その上で雁皮紙を詠草のよう横に折った上へ、細筆でよく手紙を書いた。
— 宮本百合子 『父の手紙』 青空文庫
雁皮紙のごとき薄い紙でも表裏はある。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
その下で、雁皮紙を横綴にしたものへ、真書き筆で、こまごまと父への手紙をかく。
— 宮本百合子 『中條精一郎の「家信抄」まえがきおよび註』 青空文庫
作例 · 標準
書道展で展示されていた作品は、どれも上質な雁皮紙に書かれていた。
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雁皮紙は、その光沢と滑らかな質感が特徴だ。
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この古い版画は、雁皮紙に刷られているから保存状態が良いね。
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美術館で見た古い絵巻物、あれも雁皮紙だったのかな。
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