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十重二十重

とえはたえ
名詞
1
標準
multitude
文例 · 用例
たとえば怪しき糸の十重二十重にわが身をまとう心地しつ。
泉鏡花 龍潭譚 青空文庫
邇く水陸を画れる一帯の連山中に崛起せる、御神楽嶽飯豊山の腰を十重二十重に※れる灰汁のごとき靄は、揺曳して巓に騰り、見る見る天上に蔓りて、怪物などの今や時を得んずるにはあらざるかと、いと凄じき気色なりき。
泉鏡花 取舵 青空文庫
十重二十重にも築き上げられた大鉄壁を目がけて鏃のない矢をぶつつけるやうな、その矢が貫けないからと云つて気ばかりぢりぢりさせて居たことが、全く無意味に終つてしまつた。
平出修 計画 青空文庫
十重二十重にも築き上げられた大鐵壁を目がけて鏃のない矢をぶつつけるやうな、その矢が貫けないからと云つて氣ばかりぢりぢりさせて居たことが、全く無意味に終つてしまつた。
平出修 計畫 青空文庫
十重二十重に囲まれては、老功な武者でも籠城がしにくいぞ。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
私には十重二十重の假面がへばりついてゐたので、どれがどんなに悲しいのか、見極めをつけることができなかつたのである。
太宰治 思ひ出 青空文庫
たとへば怪しき糸の十重二十重にわが身をまとふ心地しつ。
泉鏡花 竜潭譚 青空文庫
風の一息死ぬ、眞空の一瞬時には、町も、屋根も、軒下の流も、其の屋根を壓して果しなく十重二十重に高く聳ち、遙に連る雪の山脈も、旅籠の炬燵も、釜も、釜の下なる火も、果は虎杖の家、お米さんの薄色の袖、紫陽花、紫の花も……お米さんの素足さへ、きつぱりと見えました。
泉鏡花 雪靈續記 青空文庫
作例 · 標準
十重二十重に重なる雲が、夕焼けに染まっていた。
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その秘密は、十重二十重の謎に包まれている。
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祭りの会場には、十重二十重の人垣ができていた。
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