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悪代官

あくだいかん
名詞
1
標準
文例 · 用例
佐倉宗吾郎一代記という活動写真を見たのは、私の七つか八つの頃の事であったが、私はその活動写真のうちの、宗吾郎の幽霊が悪代官をくるしめる場面と、それからもう一つ、雪の日の子わかれの場を、いまでも忘れずにいる。
太宰治 青空文庫
単にそれだけによって判断すると、新お代官なるものは、箸にも棒にもかからない、悪代官の標本のように見えるけれども、兵馬自身は決して、それは敬服も、心服もしていないけれども、接して見ているうちには、そう悪いところばかりではない。
勿来の巻 大菩薩峠 青空文庫
それはただいま評判に上った悪代官の首であった―― 当時、人を斬るといえば必ず斬った者が三人はある。
流転の巻 大菩薩峠 青空文庫
このような隅々にまで善政の行きわたっている村に悪代官なぞのはびこる余地はない。
尾崎士郎 本所松坂町 青空文庫
――高※一門の悪代官高廉はどこにいるか。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫
それから日本の古い時代の言葉で悪代官と呼ばれるものがございますが、各地方におつた幕府の行政上の手代であつた代官の中に非常に悪いのがあつた。
金森徳次郎 涙をもつて正義をささえる 青空文庫
それを悪代官といつておつた。
金森徳次郎 涙をもつて正義をささえる 青空文庫
今でも正義を執行せんとするものに対して反抗心をいだき、鬼検事とか悪代官というものを想定せんとする社会傾向があるような気がいたします。
金森徳次郎 涙をもつて正義をささえる 青空文庫
ウィキペディア

悪代官(あくだいかん)とは、領民を圧政で苦しめたり、不正を働いたりした代官の代名詞的な表現。実際の歴史の中では、「悪代官」と言われるような代官はさほどいなかった(江戸時代における代官も参照のこと)とされるが、フィクションの世界(時代劇)においては悪党の総元締め的な「ストックキャラクター」として登場する。特に勧善懲悪型の時代劇においては、大きな威圧感と強面ぶりを示しながらも、最後には必ず主人公(またはその仲間)に成敗される存在として欠かせない役どころであり、そのイメージがメタファー化され、広く親しまれるようになった。

出典: 悪代官 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0