耆
耆
名詞
標準
文例 · 用例
さてこの「春風馬堤曲」は、蕪村がその耆老を故園に訪うの日、長柄川の堤で藪入りの娘と道連れになり、女に代って情を述べた詩である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
「伯耆国は淀江村の百姓、太郎左衛門が、五十八年間手塩にかけて、――」木戸番は叫ぶ。
— 太宰治 『黄村先生言行録』 青空文庫
正確に一丈は無くとも、伯耆国淀江村のあの有名な山椒魚だとすると、どうしたって七尺、あるいは八尺くらいはあるであろう。
— 太宰治 『黄村先生言行録』 青空文庫
」「まことに伯耆国淀江村の百姓の池から出た山椒魚ならば、身のたけ一丈ある筈だ。
— 太宰治 『黄村先生言行録』 青空文庫
伯耆国淀江村の、――」「およしなさい。
— 太宰治 『黄村先生言行録』 青空文庫
見世物の山椒魚は、どれでもこれでもみんな伯耆国は淀江村から出たという事になっているんだ。
— 太宰治 『黄村先生言行録』 青空文庫
つまり人間の体内に耆婆扁鵲以上の名医が居て、それが場合に応じて極めて微妙な調剤を行って好果を収めるらしいというのである。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
老耆の手ぼう爺に、若いものの酔漢の介抱が何、出来べい。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫