質商
しちしょう
名詞
標準
文例 · 用例
大筒は人から買ひ取つた百目筒が一|挺、人から借り入れて返さずにある百目筒が二挺、門人|守口村の百姓兼質商|白井孝右衛門が土蔵の側の松の木を伐つて作つた木筒が二挺ある。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
その団子坂上の質商であったことは伝に云うが如くである。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
総領は児供の時から胆略があって、草深い田舎で田の草を取って老朽ちる器でなかったから、これも早くから一癖あった季の弟の米三郎と二人して江戸へ乗出し、小石川は伝通院前の伊勢長といえばその頃の山の手切っての名代の質商伊勢屋長兵衛方へ奉公した。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
この高知縣士族は、後に臺灣征伐にも※つて、そして臺灣に居著いて、女房子も呼んで、古道具と質商になつて、晩年になつて歸つて來た。
— 長谷川時雨 『日本橋あたり』 青空文庫