海狼
かいろう
名詞
標準
文例 · 用例
これぞ、極洋の狼、孤独の海狼と――なんだか睨みかえしたくなる厭アな感じが、ふとこの数日来折竹に絡わりついている、ある一つの異様な出来事を思いださせたのである。
— 遊魂境 『人外魔境』 青空文庫
海狼の怪 飛行艇と共に、海中深く墜落した龍介は、しばらくは無我夢中だった。
— 山本周五郎 『骸骨島の大冒険』 青空文庫
「そりゃあお前さんえらいことをしたぞ、お前さんは海狼に乗っただ」「海狼って何ですか」「ここはお前さん房州の白浜ですじゃ、あんたは一時間ばかりの内に、海狼に乗って三十里も海の中を走ったのじゃ。
— 山本周五郎 『骸骨島の大冒険』 青空文庫
海狼はそんな魔ですじゃよ」 そして老漁夫は海狼の話をした。
— 山本周五郎 『骸骨島の大冒険』 青空文庫
この魔のような潮流を、土地の漁師達は「海狼」と呼んで恐れていた。
— 山本周五郎 『骸骨島の大冒険』 青空文庫
「その海狼にお前さんは巻きこまれただ、それで生命のあったのは不思議と云う外はねえ、まあ暢くり養生なさるが宜いだ」老漁師の話を聞いて龍介は今更ながら、海狼の恐ろしさに身を顫わせた。
— 山本周五郎 『骸骨島の大冒険』 青空文庫
「龍介の小僧は海狼に巻込まれたから、もう多分今時分は魚の餌食だろうぜ」「しかし小僧の代わりに妹娘をかっさらって来たから、あの小娘を此骸骨島へ生埋めにしてやろうじゃねえか」「うんそれが宜い。
— 山本周五郎 『骸骨島の大冒険』 青空文庫
兄の龍介は海狼に巻込まれて死んだ。
— 山本周五郎 『骸骨島の大冒険』 青空文庫