感謝の念
かんしゃのねん
名詞
標準
feelings of gratitude
文例 · 用例
それにもかかわらず余は今に至るまでこの美代に対する感謝の念は薄らがぬ。
— 寺田寅彦 『どんぐり』 青空文庫
ただそれらの人たちに対する遺族や一門の厚い感謝の念は、故人の記憶の消えない限り消える事はあるまい。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
) 私の心は、そんなにひどい苦労をして、私を大人に育て上げてくれた姉に対する感謝の念で責められた。
— 渡辺温 『可哀相な姉』 青空文庫
煙草一本吸うのにも、泣いてみたいくらいの感謝の念で吸っている。
— 太宰治 『新郎』 青空文庫
生きていることへの感謝の念でいっぱいの小説こそ、不滅のものを持っている。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
純粋な感謝の念の籠ったおじぎを一つボクリとして引退ってしまった。
— 幸田露伴 『鵞鳥』 青空文庫
切切として湧き上るこの感謝の念、抑へても抑へきれぬこの念。
— 愛の詩集のはじめに 『愛の詩集』 青空文庫
それは感謝の念からばかりでなく、或る希望からでもあります。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
作例 · 標準
長年指導してくださった恩師に対し、卒業を控えた今、改めて深い感謝の念を抱かずにはいられない。
被災地への迅速かつ手厚い支援活動に対し、被災した住民を代表して心からの感謝の念を捧げます。
彼は金メダルを手にした後のインタビューで、これまで影で支え続けてくれた家族への感謝の念を言葉に込めた。
日々の平穏な暮らしが多くの人々の支えによって成り立っていることに気づき、自然と感謝の念が湧き上がってきた。