村々
むらむら
名詞
標準
villages
文例 · 用例
山々の麓には村あり、村々の奥には墓あり、墓はこの時|覚め、人はこの時眠り、夢の世界にて故人|相まみえ泣きつ笑いつす。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
あらず、村々には寺あれど人々の慈悲には限あり。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
渡り鳥のように四国の脊梁山脈を越えて南海の町々村々をおとずれて来る一隊の青年行商人は、みんな白がすりの着物の尻を端折った脚絆草鞋ばきのかいがいしい姿をしていた。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
近年は村々に青年会などという文化的なものがあるからおそらく昔のような事は見られまい。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
……」「えゝ、しかし何は御不足でも医学博士、三角康正さんが、この一|行にお加はり下すつて、篤志とまでも恩に着せず、少い徳本の膝栗毛漫遊の趣で、村々で御診察をなすつたのは、御地に取つて、何よりの事と存じます。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
春も闌の遅桜、早桃が見渡す限りの筑紫野の村々に咲き乱れて、吾れ勝ちに揚る揚雲雀も長閑な博多東中洲の野菜畑の間を縫うて行く異様な二人連れがあった。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
村々浦々の人、すでに舟とともに散じて昼間のさわがしきに似ずいと寂びたり。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
最近、日本の田舎の村々が自力更生、自給自足を叫んで盛んに組合制度を利用されるのは、やはり不自然な文化の弊害に負けまいとして、自然生活の根本の中へ最新文化を消化し入れた英断であって、その智慧は、仏智にも達するものであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
作例 · 標準
街道沿いにある古い村々を訪ね歩き、各地に伝わる伝統工芸品を調査している。
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大雨による洪水の被害は、川下にある周辺の村々にも広範囲に及んだ。
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村々によって言葉の訛りが少しずつ違うのが、フィールドワークの醍醐味だ。
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