蚤取粉
のみとりこ
名詞
標準
文例 · 用例
「腰かけたまわりには、さっき上げといた蚤取粉を撒くんですよ。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
小男の客は、をりをりその側にあるブリキの罐から散蓮華で蚤取粉を撈ひ出して、蚊遣の補充をする。
— 森鴎外 『金貨』 青空文庫
留学費のなかから買込むだ大缶の蚤取粉を、惜気もなくばら撒いてみたところで一向利き目が無い。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
私たちが旅行するときには、デパートへいってファイバーのトランクを一つ買い、あとはテンセンストアで、一つ十銭の歯ブラッシや雲脂取り香水や時間表や蚤取粉などを買い集めてそのトランクの中に叩きこんで出かける手軽さとは、正に天地霄壌の差があった。
— ――金博士シリーズ・6―― 『戦時旅行鞄』 青空文庫