神話化
しんわか
名詞
標準
文例 · 用例
この浮動的なものに我々が次から次へ移し入れる情念や合理化による加工はそれを神話化してゆく結果になる。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫
水神に相撲の絡んでゐるのは、諏訪と鹿島両明神の力比べもさうであつて、海を越えて来た――天鳥船神が伴うてゐる――神を鹿島とし、地霊を諏訪として、神話化したのである。
— 祭りの発生 その一 『ほうとする話』 青空文庫
が、こうした結婚法は、どこまでが実生活の俤で、どこからが神話化せられているのか、区別がつきにくい。
— 折口信夫 『最古日本の女性生活の根柢』 青空文庫
が、かうした結婚法は、どこまでが実生活の俤で、どこからが神話化せられて居るのか、区別がつきにくい。
— 折口信夫 『最古日本の女性生活の根柢』 青空文庫
此神話は、武塔神の件との似よりから觀ると、やはり神來訪の民俗の神話化したものに違ひない。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
顏も見せないで家々の娘とあふ形は、通ふ神の風が神話化した後迄も、承け繼がれた。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
幾種類ものまれびとがあり、又、神話化し、過去のことになつたのもあると共に、知らず識らずの間に、やつした神の姿を忘れて、唯の人としてのまれびとが出來た。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
自身の親しい民の為に、これ/\の事をせぬ様、これ/\ぎり以上禍を与へぬ様にとの約束で、事実、「まれ人」と地上の神との「ことゝひ」の様の記憶が神話化して、特殊化したものとなつたのである。
— 折口信夫 『「しゞま」から「ことゝひ」へ』 青空文庫