車掌室
しゃしょうしつ
名詞
標準
conductor's compartment
文例 · 用例
庄平「軍医です」車掌(判って)「実は車内に急病人が出来ましたので……」庄平は頷いて、トランクの中から、医療器具を取出しながら、庄平「病人はどこです」車掌「車掌室に寝かせてあります」庄平「寝ておられますと言い給え……」九 車掌室。
— 織田作之助 『四つの都』 青空文庫
庄平(注射を終って、車掌に)「どこで降りる人ですか」車掌「大阪で降りられます」(丁寧に言う)庄平「僕も大阪迄だが、大阪迄にはケロリと癒ってるでしょう、軽い胃痙攣です」そう言って、庄平は車掌室を出て、二等室へ戻って行く。
— 織田作之助 『四つの都』 青空文庫
まあ、こつちへ来て――」 とマントの袖をつかんで車掌室へ引いた。
— 牧野信一 『好日の記』 青空文庫
わたしは今|手洗に行って来ただけです」「そりゃね、いつもなら、笑ってすまされますけれど、何しろ、今二等車にある事件が起きたのですから、御面倒でも一寸車掌室に来て下さい」 その人は急に顔を蒼くした。
— 小酒井不木 『猫と村正』 青空文庫
まったく夕方なんぞ、列車の車掌室から、ひとりぼっちで外をながめていると、泣きたくも泣けないような気もちだった。
— 木内高音 『くまと車掌』 青空文庫
制動室というのはブレーキがあるからそういうので、車掌室のことだ。
— 木内高音 『くまと車掌』 青空文庫
(その当時は、客車にさえ、うす暗い魚油灯をつけたもので、車掌室はただ車掌の持つシグナル・ランプで照らされるばかりであった。
— 木内高音 『くまと車掌』 青空文庫
その行手には、倉内君の居られた車掌室があります。
— 海野十三 『省線電車の射撃手』 青空文庫