葉抜き
はぬき
名詞
標準
文例 · 用例
私は岡本夫妻に対して一時はひどく腹が立つたが、考へてみれば、彼等を責めるより前に自分を責めるのが順序であり、それに、矢張心の奥底には恒川に対する妙な反感が潜んでゐて、一平君の素ツ葉抜きを痛快に感ずる気持もないではなかつた。
— 谷崎潤一郎 『青春物語』 青空文庫
作者は事実の正確を期すると共に、往々先輩知友のアラや失策等に言及したが、それも罪のない素ツ葉抜きの程度に止め、なるべく自他に迷惑をかけないやうに注意したことは勿論である。
— 緒言 『青春物語』 青空文庫