震顫
しんせん
名詞
標準
文例 · 用例
それに、特異性のある人間だと、中毒量はるか以下のストリキニーネでも、屈筋震顫症や間歇強直症に類似した症状を起す場合がある。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
――(一九一六年十月、メッツ予備病院に於いてドユッセンドルフ驃騎兵聯隊附軍医ハンス・シュタムラアの報告)余の実験は、該患者に先登症状なる震顫を目撃せしに始まる。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
震顫性譫妄症に罹っていたので真夏でも外套を着ており、洋紅色の顔色をしていた。
— WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫
そうかと思うと等間隔のまま左へ大きく移動し、安ガラスをとおして見るように歪み、こちらの瞳孔が震顫するように、不安定に揺れながら、また左右へひろがって、二十以上にも数が殖えた。
— 山本周五郎 『青べか物語』 青空文庫
そのときは眼に光を当ててみると、眸子に不規則な震顫が認められるという。
— 鶯ばか 『赤ひげ診療譚』 青空文庫
扨此の臥蓐療法を終つた時、其の身體精神の状態はどんな風であるかといふに、特に前に身心の多少の疲憊のあつたものは、精神は安靜となり、刺戟性は減じ、身體的にも眼瞼の震顫、筋肉の器械的亢奮性等減じて居る。
— 森田正馬 『神經質に對する余の特殊療法』 青空文庫