降り口
おりぐち異読 おりくち
名詞
標準
top (of a flight of stairs)
文例 · 用例
見せ申すべきものありとて、われを本堂の内陣に誘ひ、壇に登りてマリア像の肩に両手をかけ、おもむろに前へ引き倒ふすに、その脚の下の蓮台と思しきものの辺、左右に引き開け、階段の降り口、大きく開けたり。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
岡持を提げた女房の体は、勾配の急な坂をおりて、坂の降り口にあるお寺の石垣に沿うて左へ曲って往った。
— 田中貢太郎 『黄燈』 青空文庫
勝手にしろ、おッ母さん、とんだお邪魔をしました」 薊は身を飜して降り口へ出る、母はあとからすがりつく、お千代も泣きつく。
— 伊藤左千夫 『春の潮』 青空文庫
半七は着物を着換えて、奥の下座敷へたずねて行こうとすると、階下の降り口で宿の女中のうろうろしているのに逢った。
— 山祝いの夜 『半七捕物帳』 青空文庫
そして階子段の降り口の所でつやに食い止められてしまった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
然しかうなると僕も少々気になり始めたので、机の前を離れてそつと階段の降り口に忍び寄り、階下の様子を窺つた。
— 牧野信一 『晩秋』 青空文庫
村川はズブぬれの身体を、元気よく起すと、先刻上って来た降り口の方へと闇の中へ消えて行った。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
その降り口の交番の巡査がその女に敬礼をしたから、これは珍だとついて行ったら、或る門構えの家へ這入った。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
標準
exit door (e.g. of a bus)