一財産
ひとざいさん
名詞
標準
a fortune
文例 · 用例
同級生たちはもうみんな分別くさい顔の親父になって、町会議員やらお百姓さんやら校長先生やらになりすまし、どうやら一財産こしらえた者みたいに落ちつき払っている。
— 太宰治 『やんぬる哉』 青空文庫
が、儲けた人も随分多く、谷町九丁目のメタル細工屋の丁稚は、純白の十姉妹を捕えて、一財産つくり、大島の対を着て、丹波へ帰って行ったと、大変な評判であった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
立派な出自と教育のある男だが、競馬で一財産すってしまい、今ではロンドンのあちこちにある遊興倶楽部で、うちうち上流相手の賭け事の胴元をやって暮らしている。
— SILVER BLAZE 『シルヴァブレイズ』 青空文庫
ただ、私の知っている範囲では、これによって一財産つくった人が世界にふたりある。
— テムズに聴く 『踊る地平線』 青空文庫
そのために大損をして兄庄平と大揉めしたバス会社の経営にしろ、順平がすっかり損をして信用も傷つけた揚句やめてから、僅か四五年あとにやりはじめた佐伯は、同じ事業で今では一財産をつくった。
— 宮本百合子 『猫車』 青空文庫
毎日夕方になると一財産が船に積み込まれるのだが、しかし次の一財産が翌朝を待っているのだった。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
その池には先祖からの鯉がいっぱい泳いでいて、それだけでも一財産だと云われているほどの池だから、この家はいつのころからか円池サンという通称でよばれるようになっていた。
— 坂口安吾 『餅のタタリ』 青空文庫
天皇の陵ともなれば副葬品も一財産であろうから、盗人にとっては大仕事というわけだ。
— 第一回 高千穂に冬雨ふれり≪宮崎県の巻≫ 『安吾新日本風土記』 青空文庫
作例 · 標準
祖父が遺した古い土地が開発対象になり、思いがけず一財産を手に入れた。
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彼は投資で大成功を収め、若くして遊んで暮らせるほどの一財産を築いた。
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この絵画が本物であれば、オークションで一財産になることは間違いない。
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