書き判
かきはん
名詞
標準
文例 · 用例
」十八「書き判を、こうの、こうの、こうこう、こう!
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
その次の夜にも、又もや同じような手が出たので、公は雌黄の水を筆にひたして、その手に大きく自分の書き判を書くと、外では手を引っ込めることが出来なくなったらしく、俄かに大きい声で呼んだ。
— 異聞総録・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
尤も、小判や大判の書き判、即ち金座の後藤の花押には、素人にはわからぬ秘密があつた相で、それが後藤家代々の口傳になり、金座の後藤が一と眼見れば、花押の何處かで、眞物か僞かがわかつた相です。
— 贋金 『錢形平次捕物控』 青空文庫
あの小判が、皆んな後藤の書き判(花押)のある表側だつたことをお前は知つて居るか」「へエ、そんな事は氣がつきませんでした。
— 金の番 『錢形平次捕物控』 青空文庫