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駁雑

駁雑
名詞
1
標準
文例 · 用例
墓誌に「患東邸士習駁雑、授小学書、欲徐導之、未遂而没」と云つてある。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
修業純ならず駁雑学を好む、これを中等と云う」と云々という、余り長くはないものであった。
夏目漱石 青空文庫
因て其駁雑を刪り、校訂清書し、図は豚児京水に画しめしもの三巻、書賈の請に応じ老人に告て梓を許し以世に布しに、発販一挙して七百|余部を鬻り。
鈴木牧之編撰 北越雪譜 青空文庫
歳月を經て嗜欲の生ずるに連れて、是も自然の數といふものだから是非は無いが、純氣は其の正反對の駁氣を來して、自然々々に駁雜な氣になつて來る。
幸田露伴 努力論 青空文庫
是の如くにして愈純氣の徳を失ひ、明處もあれば暗處もある駁雜不純のものとなつて行くのが凡庸の人の常なのである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
で、此の逆なれば仙なる所より言ふと、普通の人は、成程年老いればおのづからにして氣が駁雜になり、散亂する習が付いて、復び童兒の時の如くはなり得ざる筈なのであるが、必らずしも然樣ばかりにならずとも、氣を練り神を全くして、其の惡習を除く事が出來るのである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
其は世おのづからにして平生善良の資質を抱けるものよりも、駁雜不純の資質を有せるものが多いからの事で、愚劣なる事が賢良なる事よりも卻て俗衆に歡迎されると同じ理である。
幸田露伴 努力論 青空文庫
甚だしい極端の例を擧ぐれば、二十時間乃至二十二時間、或は全一晝夜を通じて張る氣で有り得ることもあり、然樣いふ人も有るが、多數人の實際は其の氣たるや駁雜で、決して純粹では有り得ぬもので有るから、一日夜中に二三時間も張る氣を保ち得るものが有れば、それは上等の事業家であり學者であると云つて宜い位である。
幸田露伴 努力論 青空文庫