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藁屑

わらくず
名詞
1
標準
文例 · 用例
もとより藁屑も綿片もあるのではないが、薄月が映すともなしに、ぼっと、その仔雀の身に添って、霞のような気が籠って、包んで円く明かったのは、親の情の朧気ならず、輪光を顕わした影であろう。
泉鏡花 二、三羽――十二、三羽 青空文庫
紙ぎれ、ボロぎれ、藁屑、玻璃のかけらなど、――そんなものゝ堆積がそこらじゅう一面にちらばっていた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
来てはゐましたが一昨日の晩の処にでなしに、おぢいさんのとまる処よりももっと高いところで小さな枝の二本行きちがひ、それからもっと小さな枝が四五本出て、一寸盃のやうな形になった処へ、どこから持って来たか藁屑や髪の毛などを敷いて臨時に巣がつくられてゐました。
宮沢賢治 二十六夜 青空文庫
来てはいましたが一昨日の晩の処にでなしに、おじいさんのとまる処よりももっと高いところで小さな枝の二本行きちがい、それからもっと小さな枝が四五本出て、一寸盃のような形になった処へ、どこから持って来たか藁屑や髪の毛などを敷いて臨時に巣がつくられていました。
宮沢賢治 二十六夜 青空文庫
ずたずたになれる筵の上に、襤褸切、藁屑、椀、皿、鉢、口無き土瓶、蓋無き鍋、足の無き膳、手の無き十能、一切の道具|什物は皆|塵塚の産物なるが、点々散乱してその怪異いうべからず。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
藁屑を掻寄せて一処に集め、「せめてこの上へ、貴女、御衣服が台無しでや。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
扱き落した麥粒は唐箕に入れて殼や麥藁屑を取り去り、萬石にかけて石や砂を選り別ける。
島木健作 生活の探求 青空文庫
藁屑や新聞紙のはみ出た大きな木箱が幾個か店先にほうり出されて、広告のけばけばしい色旗が、活動小屋の前のように立てならべてある。
有島武郎 生まれいずる悩み 青空文庫