手ろくろ
てろくろ異読 てロクロ
名詞多音語
標準
hand wheel
文例 · 用例
全く何一つしないで、科學もただ口先で云々するだけだし、藝術の事だつてろくろく分りやしないんです。
— 太宰治 『津輕地方とチエホフ』 青空文庫
何をいって聞かせたってろくろく分りはしないのだから、俺は札幌の方を優等で卒業したから、これから東京に出て、もっとえらい大学で研きをかけるんだといい聞せておいた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
「へい、おこしやす」種吉はそれ以上|挨拶が続かず、そわそわしてろくろく顔もよう見なかった。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
夜なども、馬のことが気になってろくろく眠れないというような具合で、伝平は、母親がその病児を養うようにして馬の面倒を見ているのだった。
— 佐左木俊郎 『馬』 青空文庫
洋服を着た若い者が、口をあいてろくろ首の看板をながめているなどは、余りいい図ではないに相違ない。
— 幽霊の観世物 『半七捕物帳』 青空文庫
しかし僕にはわからん」「僕は若い女の前に行くと変にどぎまぎしてしまってろくろく物もいえなくなる。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
* * * その晩、事務長が仕事を終えてから葉子の部屋に来ると、葉子は何か気に障えたふうをしてろくろくもてなしもしなかった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
」 そう思うと、この清潔好きな画家は、気に懸ってろくろく睡るわけにゆかなかった。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
作例 · 標準
陶芸教室で初めて手ろくろを使い、少し歪んでしまったが味のある茶碗を作った。
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職人は手ろくろを器用に回転させながら、粘土の塊を美しい壺の形へと変えていく。
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手ろくろは電動のものに比べて、自分の指先の感覚をより繊細に作品に反映させることができる。
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