隔つ
へだつ
Yodan verb with 'tsu' ending (archaic)動詞-自動詞
標準
to be distant
文例 · 用例
幽明|遙けく隔つとも僕の心は一日も民子の上を去らぬ。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
それを越すと隣国への近路ながら、人界との境を隔つ、自然のお関所のように土地の人は思うのである。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
三輛の馬車は相隔つる一町ばかり、余の馬車は殿に居たので前に進む馬車の一高一低、凸凹多き道を走つて行く様が能く見える。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
秋の空澄み渡って三里隔つる元越山の半腹からまっすぐに立ち上る一縷の青煙すら、ありありと目に浮かんで来る。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
天に年わかき男星女星ありて、相隔つる遠けれど恋路は千万里も一里とて、このふたりいつしか深き愛の夢に入り、夜々の楽しき時を地に下りて享け、あるいは高峰の岩|角に、あるいは大海原の波の上に、あるいは細渓川の流れの潯に、つきぬ睦語かたり明かし、東雲の空に驚きては天に帰りぬ。
— 国木田独歩 『星』 青空文庫
かの時 この時 時は 隔つれ、此処と 彼処と 所は 異れ、 はたはた はたはた み空に ひとり、いまも 渝らぬ かの 黒旗よ。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
」 立花は思わず、膝をついて、天井を仰いだが、板か、壁か明かならず、低いか、高いか、定でないが、何となく暗夜の天まで、布|一重隔つるものがないように思われたので、やや急心になって引寄せて、袖を見ると、着たままで隠れている、外套の色が仄に鼠。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
はじめてここに見出されたが、一つ目の浜の方へ、半町ばかり浜のなぐれに隔つる処に、箱のような小船を浮べて、九つばかりと、八つばかりの、真黒な男の児。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
作例 · 標準
年月が隔つにつれ、あの頃の鮮明な記憶も少しずつ薄れていった。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
故国と遠く隔つ異郷の空の下で、望郷の念に駆られる日々を送る。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
いかに身が隔つとも、心の結びつきまで絶えることはないだろう。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
標準
to separate
作例 · 標準
敵陣と我らを隔つのは、急流が渦巻くあの深い谷だけであった。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
両家の領地を隔つ川は、かつて国境線としての役割を果たしていたという。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
本堂と庫裏を隔つ中庭には、樹齢数百年とされる立派な松が植わっている。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview