役向き
やくむき
名詞
標準
nature of one's position
文例 · 用例
役向きの事はすべて同役の稲垣に相談して、城代に伺って処置するのであった。
— 森鴎外 『最後の一句』 青空文庫
見習いというのであるから、役向きの人々の働きを見物しているだけで、自分が鉄砲を撃ち放すことを許されないのである。
— 岡本綺堂 『鷲』 青空文庫
お役向きご繁忙にてお目漏れなら格別、もし何かいわく子細これあり候ために依怙のおさばきなされ候てかくお取り上げこれなくとならば、われらにも覚悟これあるべく候。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
然るにも拘わらず、珠数屋のお大尽を引ッ立てると殆んど同時のように、かくも身代押えを急いでいるのは、弥太一の言ったごとく、役向き権限を悪用して巧みに財物を私しようとのよからぬ下心であることが、すでにその一事だけで一目瞭然でしたから、退屈男の江戸魂は勃然として義憤に燃え立ちました。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
治右の手が廻っているといないとに拘わらず、大目付の役向きあるものが目違いした責は免がれないのです。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
お番所勤めの役向きは諸事公明正大が肝心、くにの荷物もまだ手をつけずにござります。
— 闇男 『右門捕物帖』 青空文庫
お賄い方なんてえお役向きからしてが、はぶりのいいもんじゃねえ。
— 闇男 『右門捕物帖』 青空文庫
それをわたしは皆んな知っているから、わたしがどんな我が儘をしても、佐藤は何んとも云うことが出来ない筈だと申したことがございます」 佐藤は長崎に出役中、役向きのことに就いて何かの不正事件があったらしい。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
彼の役向きを考えると、この提案は受け入れがたいだろう。
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その役向きは責任が重く、常にプレッシャーを感じていた。
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彼女は自分の役向きをよく理解し、職務を全うしている。
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