噛み合わせ
かみあわせ
名詞
標準
文例 · 用例
自分の知っている老人で、機嫌が悪くて怒りたいのを我慢しているときに、入歯を止みなく噛み合わせるのが居た。
— 寺田寅彦 『チューインガム』 青空文庫
またある精力家努力家で聞えた医者で患者を診察しながら絶えず奥歯を噛み合わせる人がある。
— 寺田寅彦 『チューインガム』 青空文庫
この理窟を素人流に応用すると、歯を噛み合わせる動作によって緊張努力の気持が幾分かは助長されるという効果があるのかもしれない。
— 寺田寅彦 『チューインガム』 青空文庫
バ……妖怪が……」 まだ薄暗い方丈の、朝露に濡れた沓脱石まで転けつまろびつ走って来た一人の老婆が、疎らな歯をパクパクと噛み合わせて喘いだ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
シャフトにベルトをかけると、突然生物になったように、機械は歯車と歯車を噛み合わせ、シリンダアーで風を切った。
— 小林多喜二 『工場細胞』 青空文庫
「うっ、痛……」「深夜の市長」は真青になって、歯をギリギリと噛み合わせた。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
彼女はギリギリと上下の歯を噛み合わせた。
— 海野十三 『恐怖の口笛』 青空文庫
」 彼は、上下の歯をギリギリと噛み合わせた。
— 海野十三 『火葬国風景』 青空文庫