無政
むせい
名詞
標準
文例 · 用例
たとえば個人主義、社会主義、無政府主義、国粋主義、享楽主義、本能主義、自然主義、ダダイズム、ニヒリズムなど、いくらでも数えきれないほど無数にあるが、すべて「主義」と名称のつく一切のものは、各々の人が掲げるイデヤであって、その主観に取っての「あるべき世界」を思想している。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
即ちあの聡明なニイチェが言ったように、現代に於ける女性化主義者、――平和主義者や、社会主義者や、無政府主義者や――は、すべて羊の皮をきた狼であり、食肉鳥の猛々しい心を以て、柔和な福音を説く説教者である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
日本では、囚人や社会主義者、無政府主義者を、地震に委せるんだね。
— 葉山嘉樹 『牢獄の半日』 青空文庫
プロレタリアートの戦争に対する態度は、ブルジョア平和主義者や、無政府主義者や、そういう思想から出発した反戦文学者とは、原則的に異っている。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
それは、「土の芸術」とか「農村の文化」とか、農村を都市に対立させて、農民は、農民独自の力によって解放され得るが如く考えている無政府主義的な単農主義者等の立場とは、最初の出発からその方向を異にしていた。
— 黒島傳治 『農民文学の問題』 青空文庫
それ何とかいう西班牙の無政府主義者の女ね。
— 岡本かの子 『新時代女性問答』 青空文庫
元来彼は無政府主義者でない。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
市中ならんには警察官の中止解散を受くる際ならんに、水上これ無政府の心|易さは何人の妨害もなくて、興に乗ずる演説の続々として試みられ、悲壮激越の感、今や朝日川を領せるこの時、突然として水中に人あり、海坊主の如く現われて、会に中止解散を命じぬ。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫