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籠釣瓶

かごつるべ
名詞
1
標準
文例 · 用例
水も溜まらぬ切れ味というので、籠釣瓶という銘が付いていた。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫
次郎左衛門はこの籠釣瓶で、博奕場の喧嘩に六、七人傷つけたことがあった。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫
彼は幾|口も持っている刀のうちでも、これを最も秘蔵の業物としていたので、去年故郷を退転する時にも余の刀はみんな手放してしまって、籠釣瓶だけを身につけて来たのであった。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫
「もうこの上は、籠釣瓶を手放すよりほかはない」 村正は徳川家に祟るという奇怪な伝説があるので、江戸の侍は村正を不祥の刀として忌むことになっているが、他国の藩士はさのみ頓着しないから、いい相手を見付ければ相当の高値に売れる。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫
ここで思い切って籠釣瓶を手放す事にすれば吉原へも行かれる、当分の小遣いにも困らない。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫
自分のからだと籠釣瓶と、この二つしか残っていない彼は、どうしても籠釣瓶と別れを告げるよりほかに仕様はなかった。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫
籠釣瓶に別れるのは兄弟に別れるよりも辛かった。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫
今の次郎左衛門からどうしても引き放すことの出来ないものは、この籠釣瓶と八橋とであった。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫