どさくさ紛れ
どさくさまぎれ異読 ドサクサまぎれ
名詞多音語
標準
(in the) confusion (of the moment)
文例 · 用例
姉に訊いたら、あるいは消息を知ったかも知れないが、薄情を怒るどさくさ紛れに、つい訊くのを忘れたのを今更残念に思うものの、取って返して訊き直すこともならない。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
父子爵といふ人は、維新のどさくさ紛れに、何か仕事をして、實際の力以上に所謂國家に功勞ある一|人となつた人である。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
どさくさ紛れに、火の玉の身上をふるった、新しいばりかんを二|挺、櫛が三枚、得物に持った剃刀をそのまま、おまけに、あわせ砥まで引攫って遁亡なんですって。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
巡査の姿が、ずッと出た時、はじめて我に返ったか、どさくさ紛れに影が消えたそうですが、どこまで乱脈だか分りません。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
」 ばたばた足の責太鼓、鼕々と打鳴らいて、かッかと笑い、「何、それも、どさくさ紛れに葛籠箪笥を脊負い出そうッて働きのあるんじゃありませんがね、下がった袷のじんじん端折で、喞筒の手につかまって、空腹で喘ぎながら、油揚のお煮染で、お余を一合戴きたいが精充満だ。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
しかしこれは不思議がるほどの事でもなく、どさくさ紛れに綱を切って、もとの明神の森へ飛んで行ったのかも知れません」「関係者一同はどんな処分をうけました」「今日の刑法では、誰も重い罪にはならない筈ですが、昔はみんな重罪です。
— 二人女房 『半七捕物帳』 青空文庫
……「どさくさ紛れだ。
— 牧野信一 『白明』 青空文庫
「こうなりゃアおれが投げ状で、島原の残党天草時行、浅草|安宅町にとぐろを巻き、凶徒を集めて陰謀中、早くお手入れなさるよう……などと奉行所へ密告し、その捕り物のどさくさ紛れに、島原城之介を入り込ませ、大事な巻軸を盗ませた事も、ムダになったというものさ。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
作例 · 標準
どさくさ紛れの行動は、後で後悔することになる。
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彼はどさくさ紛れで、言い訳をしてごまかそうとした。
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その決定は、どさくさ紛れのもので、慎重さに欠けていた。
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