鴻
ひしくい異読 ヒシクイ
名詞頻度ランク #33753 · 青空 228 例
標準
bean goose (Anser fabalis)
文例 · 用例
」 軸削機をがちゃ/\ならして、木枠に軸木を並べている房鴻吉に、彼は、なでるように笑ってみせた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
鷹を放つ者は鶴を獲たり鴻を獲たりして喜ぼうと思って郊外に出るのであるが、実は沼沢林藪の間を徐ろに行くその一歩一歩が何ともいえず楽しく喜ばしくて、歩※に喜びを味わっているのである。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
右には染谷の岬、左には野井の岬、沖には鴻島が朝晩に変った色彩を見せる。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
ちぎれかかった雨雲の尾は鴻島の上に垂れかかって、磯から登る潮霧と一つになる。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
名物と聞く切干大根の甘いにほひをなつかしんで、手製ののり卷、然も稚氣愛すべきことは、あの渦卷を頬張つたところは、飮友達は笑はば笑へ、なくなつた親どもには褒美に預からうといふ、しをらしさのおかげかして、鴻の臺を向うに見る、土手へ上ると、鳴く、鳴く、鳴くぞ、そこに、よしきり。
— 泉鏡太郎 『木菟俗見』 青空文庫
我は我が蒙りたる黙示の鴻大なるによりて高ぶることの莫からんために肉体に一つの刺を与えらる。
— 太宰治 『パウロの混乱』 青空文庫
将軍家に於いても、ただ二念なく大君の御鴻恩に感泣し、ひたすら忠義の赤誠を披瀝し奉らん純真無垢のお心から、このやうなお歌をお作りになつたので、なんの御他意も無かつたものと私どもには信ぜられるのでございます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
官|之を悪みて賽児を捕えんとするに及び、賽児を奉ずる者|董彦杲、劉俊、賓鴻等、敢然として起って戦い、益都、安州、るに、刀刃入る能わざりければ、已むを得ずして復獄に下し、械枷を体に被らせ、鉄鈕もて足を繋ぎ置きけるに、俄にして皆おのずから解脱し、竟に遯れ去って終るところを知らず。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
作例 · 標準
冬の訪れとともに、シベリアからヒシクイの群れが湖に飛来した。
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双眼鏡で観察すると、ヒシクイが水辺で菱の実を食べているのが見える。
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ヒシクイはマガンに似ているが、嘴の先端がオレンジ色なのが見分けるコツだ。
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