莫逆
ばくぎゃく異読 ばくげき
名詞
標準
cordial relations
文例 · 用例
もはや、槍の穂先も見えぬげに御座れば、残念ながらこれにてお別れ申そう」「いや、某もさように存じておったところ……」「さらば」「さらば」 というのでドロンゲームになったが、後にこの二人は某侯の御前で出会して、本名を名乗り合って莫逆の友となった……というような話が「常山紀談」に載っている。
— 夢野久作 『「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能』 青空文庫
彼の感得せし水晶の珠数は掛て今なほ襟にあり、護身刀の袋の緒は常に解て右手に引着けたり、法華経八軸は暫らくも身辺を離れず、而して大凡悩大業獣に向ふこと莫逆の朋友に対するが如し。
— 北村透谷 『処女の純潔を論ず』 青空文庫
緑雨の竹馬の友たる上田博士も緑雨の第一の知己なる坪内博士も参列し、緑雨の最も莫逆を許した幸田露伴が最も悲痛なる祭文を読んだ。
— 内田魯庵 『斎藤緑雨』 青空文庫
その頃高谷塾以来の莫逆たる西源四郎も同じ語学校の支那語科に在籍していたので、西は当時の露語科の教師古川常一郎の義弟であったからなお更|益々交誼を厚くした。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
二葉亭は『浮雲』以後全く韜晦してこの文壇の気運を白眼冷視し、一時|莫逆を結んだ逍遥とも音信を絶していたが、丁度その頃より少し以前、逍遥と二葉亭とは偶然私の家で邂逅して久闊を叙し、それから再び往来するようになっていた。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
そうだ、父の莫逆の友たる本多|男爵さえ日本におればと、瑠璃子も考えた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
そのやうな語を聞かせて予を切りさいなむとは酷いわい、つれないわい、それでも高僧か、司悔僧か、教導師か、莫逆と誓うた信友か?
— ROMEO AND JULIET 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
さうだ、父の莫逆の友たる本多男爵さへ日本にをればと、瑠璃子も考へた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
作例 · 標準
彼とは「莫逆」の間柄で、何でも話せる親友だ。
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長年の付き合いで、二人の間には「莫逆」の友情が築かれた。
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彼は会社で誰とでも「莫逆」な関係を築いている。
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