地物
じもの
名詞
標準
local produce
文例 · 用例
その中でも水蒸気が地上の物体に接触して生ずる露と霜と木花と、氷点下に過冷却された霧の滴が地物に触れて生ずる樹氷または「花ボロ」を除けば、あとは皆地上数百ないし数千メートルの高所から降下するものである。
— 寺田寅彦 『凍雨と雨氷』 青空文庫
次に雨氷と称するものは、過冷却された雨滴が地物に触れて氷結するものである。
— 寺田寅彦 『凍雨と雨氷』 青空文庫
鉄道省で出来た英文のモーターロードマップがあって、これは便利であるが、あまりに簡単でその道路と他の地物との関係が不明であり、また最近のところまでアップ・ツ・デートにはなっていないらしい。
— 寺田寅彦 『異質触媒作用』 青空文庫
彼等は、すぐ地物のかげに散らばった。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
なるほどそれは好都合であると喜んでいると、三、四日の後、町の挽き地物屋へ買物に立寄った時、偶然にあることを聞き出した。
— 岡本綺堂 『温泉雑記』 青空文庫
直接に疾病に關せぬ部分の事、即ち水、空氣、光線、地物等に關する研究及び設備は蓋し高級衞生で、此等の事が十二分に至らないでは、疾病絶滅は實現さるゝに甚だ遠いのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
乃木は我の寡兵を悟らせまいとして尽く地物に隠れさせ、発砲を禁じ、銃剣をつけさせ、満を持した。
— 菊池寛 『田原坂合戦』 青空文庫
匍匐って進むのであるが、木や草が稀なので地物として利用するものが無い。
— 菊池寛 『田原坂合戦』 青空文庫