船渡し
ふなわたし
名詞
標準
ferry
文例 · 用例
坂東太郎という利根の大河もここは船渡しで、江戸時代には房川の渡しと呼んでいた。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
それがために房川の船渡しは十日あまりも止っていたが、九月になって秋晴れの日がつづいたので、ようやく船を出すことになると、両岸の栗橋と古河とにつかえていた上り下りの旅人は川のあくのを待ちかねて、さきを争って一度に乗り出した。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
欧洲戦争|此来死人が殖えたので、今では三|途の川の船渡しが大分儲かるといふ事だ。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
が、それは表面上のことで、内実は伐り出しから船渡しまでがいくらと、親分の請負だ。
— 宮本百合子 『ズラかった信吉』 青空文庫
川口は幕府の時と違って船渡しの手当も充分であるし、また冬の季節でもあったから、別に川止めにも出会わず無事に東京へ着いた。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
文治二年の二月二日、義経は主従十六人、山伏の姿に身をやつして、まず近江の湖を海津へ渡り、荒乳山を越えて越前に入り、それから諸処の関と船渡しで苦労をしつつ、越後の直江の津に着くまで、地名の順序などにおかしいと思う所は見出しえなかった。
— 柳田国男 『雪国の春』 青空文庫
矢走へ通う松本の船渡しから、一番船のでる知らせである。
— 上方の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
暑くもないのに、時々、扇子をひらき、おもむろに、いにしえの郷土を語り、当時、ここは黒川と鶴沼川とが交錯して、奥州街道第一の船渡し場の難所だったということなどをいうらしいが、時々、平安朝末期と、戦国時代の上杉景勝などが、こんがらがって来る。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫
作例 · 標準
昔はこの大きな川に橋がなく、対岸の村に行くには船渡しを利用するしか方法がなかった。
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台風の爪痕が残り橋が通行止めになったため、急遽ボートによる船渡しが行われている。
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時代劇で、旅の僧侶が船渡しの船頭にわずかな小銭を渡して川を渡るシーンがあった。
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標準
free on board
作例 · 標準
今回の輸入契約は本船渡し(FOB)条件なので、船積み後の海上保険は弊社で手配します。
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輸出者から、貨物の積み込みが完了し本船渡しでの引き渡し義務を果たしたと連絡があった。
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見積書には本船渡し価格が記載されているが、別途かかる運賃を含めて最終的な原価を計算した。
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