花傘
はながさ
名詞
標準
painted paper umbrella
文例 · 用例
私の机上には、有り合せの玻璃瓶に、菜の花が投げ込んである、これは弟に捜させて、採って来たものである、天鵞絨のように、手障りの柔らかな青い葉が、互い違いになって、柱のような茎を取りまいて居る、此柱の頭から、莟みが花傘なりに簇がって、蛹虫の甲羅のように、小さく青く円くなっている。
— 小島烏水 『菜の花』 青空文庫
あたりはとっぷりと暮れて、川づらの景気はまわりから墨の闇で圧し縮めただけにきら/\華やかに浮上り、空に爆ける花傘も間を近くして、とき/″\は二輪三輪の重ね咲きも見せます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
高射砲弾はぱっぱっと花傘をひらいたように、日本機の前後左右に炸裂する。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
投げ出された膝がしらの切り口は、ギオレツト色の花傘を開いて私の上昇を祝福した。
— 富永太郎 『断片』 青空文庫
長四畳には帝釈様の髭題目の軸がかかっていて、お会式の万燈の花傘の、長い竹についた紙の花が丸く輪にして上の方にかかっている。
— 長谷川時雨 『神田附木店』 青空文庫
朝子はうつむいていた顔を初めて擡げ、一遍みたものをもう一度見直すというような眼差しで、歩道に籠をもって並んでいる向日葵の種売りや林檎売り、色紙細工の花傘の玩具を売っている黒い服の纏足した支那婦人などを眺めた。
— 宮本百合子 『広場』 青空文庫
彼は、一丈もある長柄の花傘を手に支へて、音頭をとつた。
— 折口信夫 『身毒丸』 青空文庫
花籠が一転して、髯が誇張せられた上に、目籠が忘れられると花傘となる。
— 折口信夫 『盆踊りと祭屋台と』 青空文庫
作例 · 標準
雨上がりの庭で、雨露を弾く花傘が美しく咲いていた。
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京都のお土産に、和柄の花傘を買って帰った。
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彼女は鮮やかな花傘をさして、雨の日の散歩を楽しんでいた。
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