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武士の情け

ぶしのなさけ
表現名詞
1
標準
samurai's compassion
文例 · 用例
地ノ果テヲ行ク、参照スベシ×月十五日「儂の拳骨は鉄砲の弾丸だ 武士の情けだ」 モンモンの兵、鉢巻をするあり。
附・戦線便り 陣中日誌(遺稿) 青空文庫
あんまり笑つたんで涙がこぼれた程で」 八五郎はさう言つて、惚れた者の哀れさを輕蔑するより、武士の情け見たいな悲痛な顏をして見せたりするのです。
毒矢 錢形平次捕物控 青空文庫
ただ願うところはあなた様のお慈悲、武士の情けにて勝負をお預かり置き下さらば生々の御恩に存じまする。
甲源一刀流の巻 大菩薩峠 青空文庫
今まで神尾にこういうことを言わせて置いたことでさえが緩慢の至りであるのに、ここでなお黙っていて能登守の急を救わなければ、それは武士の情けを知らないのみならず、寧ろ神尾と腹を合せて、神尾をして充分に能登守を弾劾させようとする策略があると言われても申しわけがありません。
慢心和尚の巻 大菩薩峠 青空文庫
私情をもって、御法を紊しなどしては、天下の御政治は元より、一藩のしめしがつかぬ」「武士の情けを知らぬおことば、伝右衛門は、服しかねまする」「服さぬ」「はいっ」「服さぬといったな」「申しました。
吉川英治 べんがら炬燵 青空文庫
武士の情けだ、切らせてやれ」 そして走り出した。
山本周五郎 山彦乙女 青空文庫
……この武蔵の首を早く打たないかっ……同じ死所を選ぶなら、村の奴らや、敵の手にかかるより、僧でもあるし、武士の情けもわきまえていそうな貴様に――と思って体を授けたのがおのれの誤りだった」「誤りは、それだけか。
地の巻 宮本武蔵 青空文庫
頻りと敵の侮れぬことを告げ、こちらへ対して助太刀の有無を訊いたのは、そういったら武蔵が膝を屈して武士の情けに一|臂の力を貸してたまわらぬか――とでもいうかと思っていたかしらぬが、武蔵は、その言葉にも乗らなかった。
風の巻 宮本武蔵 青空文庫
作例 · 標準
ここは武士の情けで、彼の犯した小さなミスには目をつぶってやろうじゃないか。
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公にはできないが、武士の情けとして彼にだけは事前に情報を教えておいた。
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敗将の命まで奪うのは忍びないと、武士の情けで彼を辺境へ追放するにとどめた。
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