拵え事
こしらえごと
名詞
標準
invented story
文例 · 用例
「いや、拵え事では決してないのです。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
あの地蔵は自分の家で新らしく作ったもので、墓地の土中から掘り出したなどというのは拵え事である。
— 地蔵は踊る 『半七捕物帳』 青空文庫
しかしいい加減の拵え事をして主人の金を掠めようなどという、そんなさもしい怖ろしい心は微塵も持っていない。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
今更そんなあさはかな拵え事で、自分を欺くことはできまいと又あざ笑った。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
「こりゃ、拵え事だ。
— 宮本百合子 『五ヵ年計画とソヴェトの芸術』 青空文庫
そして、気がついて見ると――拵え事だ!
— ――幼年時代・少年時代・青年時代―― 『マクシム・ゴーリキイの伝記』 青空文庫
しかし、それは浪人達が好い加減の出鱈目で、つまりは無銭宿泊の口実に、何か彼か拵え事を云うのであろうとも思ったが、一体それはどういう訳か、後日の為にそれだけでも聴いて置きたいと考えて。
— 江見水蔭 『備前天一坊』 青空文庫
私はあれやこれやその時のことをさらに精しく思い出して、「じゃ、何もかも私のことが原因で屋形と捫着を惹き起しているようなことをいって手紙をよこしていながら、それは皆な拵え事で真相は三野村のことが原因だったのですな……どうも、そうでしょう。
— 近松秋江 『霜凍る宵』 青空文庫
作例 · 標準
彼の話は一見筋が通っているが、どうも誰かの拵え事のように聞こえてならない。
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それは真っ赤な拵え事だよ。あいつがそんな殊勝な振る舞いをするはずがない。
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小説家は巧みな拵え事を通じて、時に読者に残酷な真実の一端を突きつける。
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