幾月
いくつき
名詞副詞
標準
how many months
文例 · 用例
七|年幾月の其の日はじめて、世界を代へた天竺の蕃蛇剌馬の黄昏に、緋の色した鸚鵡の口から、同じ言を聞いたので、身を投臥して泣いた、と言ひます。
— 泉鏡太郎 『印度更紗』 青空文庫
幾月ぶりかの、お魚だから、大人は、坊やに譲ったんです。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
幾月か住んでいるうちに、買い物の不便にも馴れた。
— 大久保にて 『郊外生活の一年』 青空文庫
イワンの兄は、不思議なことにも、それから幾日経っても、幾月経っても幾十年経っても再び姿を現わしませんでした。
— 渡辺温 『イワンとイワンの兄』 青空文庫
二 汽車が新緑の憂鬱な武蔵野を離れて、ようやく明るい山岳地帯へ差しかかって来るにつれて、頭脳が爽やかになり、自然に渇えていた均平の目を愉しましめたが、銀子も煩わしい商売をしばし離れて、幾月ぶりかで自分に還った感じであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
故郷を出でたつてから幾月の後であつたか、もう草木の葉に白く風が吹いて渡る、秋のはじめ頃だつた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
定基は幾月か扱っていた問題だったから、自然と後が口を衝いて出て来た。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
無念骨髄に徹して歯を咬み拳を握る幾月日、互に義に集まる鉄石の心、固く結びてはかりごとを通じ力を合せ、時を得て風を巻き雲を起し、若君尚慶殿を守立てて、天翔くる竜の威を示さん存念、其企も既に熟して、其時もはや昨今に逼った。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4