禄位
ろくい
名詞
標準
文例 · 用例
「露ニ泣ク千般ノ草、風ニ吟ズ一様ノ松――やはり寂しい境遇ではないか」「琴書ハ須ラク自ラ随ウベシ、禄位用ッテ何カセン――こういう境遇でございます」「なるほどな、そうかもしれない、物慾を一切去ってしまえば、かえって心は賑やかかもしれない」「徹底した利己主義者!
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
藤野翁はこちらで修業がしたいなら、その学資位はどうかして周旋しようともいわれたが、私は郷里の父が彼の平均禄位では生計が立たず、さぞ困却していようと思うと、この上東京で一人安気にぶらぶらしているのが済まない感が生じた。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
古い処で寛文元禄位。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
そのころ幕府が江戸の新徴組と共に新撰組を禄位をもって優待しようとしたのにたいして、肥後守へ上表して辞退した近藤勇署名の文中「全体私ども儀は尽忠報国の志士、依て今般御召に相応じ去る二月遙々上京仕り、皇命御尊載、夷侠攘斥の御英断承知仕り度き存志にて滞京|罷り在り候。
— 服部之総 『新撰組』 青空文庫
外夷攘払の魁つかまつり度き趣旨は是れ迄愚身を顧ず度々建白奉り候通り、未だ寸志の御奉公も仕らざるうち禄位等下し置かれ候ては云々」。
— 服部之総 『新撰組』 青空文庫
蓋し皇朝は万世一統にして、邦国の士夫は禄位を世襲し、人君は民を養い以て祖業を続ぎ、臣民は君に忠にして以て父志を継ぐ。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
禄位その本源を分つと申しました。
— 山本周五郎 『夜明けの辻』 青空文庫
禄位その本源を分つとはここを申したものであります。
— 山本周五郎 『夜明けの辻』 青空文庫