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晒し鯨

さらしくじら
名詞
1
標準
文例 · 用例
晒し鯨の酢味噌にしたところが、肉そのものには何の味もなく、ただその歯切れのよさを貴ぶだけで、酢味噌の出来が旨くなかったら、食べられるものではない。
佐藤垢石 海豚と河豚 青空文庫
晒し鯨や缶詰を食っただけで、鯨の味品を論ずるとは僭上至極、近く機会を求めて鯨肉がどんなにおいしいものか君に食わせてみせる。
佐藤垢石 海豚と河豚 青空文庫
晒し鯨は、鯨の皮膚から脂肪を絞った糟だ。
佐藤垢石 海豚と河豚 青空文庫
かつて食べた缶詰にも、晒し鯨にもこんな上品な味覚がなかったが、一体鯨はどこの肉でもこんな上品なものですか。
佐藤垢石 海豚と河豚 青空文庫
晒し鯨の酢味噌と異なって生鯨には、肉そのものに清快な風趣がある。
佐藤垢石 海豚と河豚 青空文庫
どじょう、鯰、鼈、河豚、夏はさらし鯨――この種の食品は身体の精分になるということから、昔この店の創始者が素晴らしい思い付きの積りで店名を「いのち」とつけた。
岡本かの子 家霊 青空文庫
現在では高価となった鯨ですが、当地では肉とともに食材とされ、「おばけ」または「おばいけ」といって、表皮の黒い部分とその下の「白皮」とよばれる脂肪層を薄く切って熱湯をかけ、流水でよく晒し酢味噌で食べる「さらし鯨」は極めて一般的な食べ物でした。
澤西祐典 くじらようかん 青空文庫