絵解
えとき
名詞
標準
文例 · 用例
近所の女だの、年上の従姉妹だのに、母が絵解をするのを何時か聞きかじつて、草双紙の中にある人物の来歴が分つたものだから、鳥山秋作照忠、大伴の若菜姫なんといふのが殊の外|贔屓なんです。
— 泉鏡花 『いろ扱ひ』 青空文庫
悉達太子を慕つて居るのと絵解をするものは話さねばならないでせう。
— 泉鏡花 『いろ扱ひ』 青空文庫
……「――絵解をしてあげますか……(註。
— 泉鏡花 『絵本の春』 青空文庫
草双紙を、幼いものに見せて、母また姉などの、話して聞かせるのを絵解と言った。
— 泉鏡花 『絵本の春』 青空文庫
ところが此処は朝夕学校への通り道でしたから毎日のように遊びに寄って、種々の読本の類を引ずり出しては、其絵を見るのと絵解を聞くのを楽しみにしました。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
其以前は母や兄に絵解を聴くのが日課のやうになつてゐた。
— ――明治四十五年六月『少年世界』の為に―― 『十歳以前に読んだ本』 青空文庫
これより転出したようなは、ブリタニーの天主教寺の縁日に壁に掛けて僧が杖もて絵解する画幅で、罪業深き人の心臓の真中にある大鬼を七動物が囲繞の体だ。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
絵解きの手紙 口もろくに回らぬ時から絵が好きだったらしく、こんな笑い話があります。
— ――皇太后陛下御下命画に二十一年間の精進をこめて上納―― 『画筆に生きる五十年』 青空文庫