道行
みちゆき
名詞
標準
文例 · 用例
それは丁度、意地のきたない、駄馬の道行であつた。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
どうもこう寒いと、くしゃみばかり出て、せっかくの恋の道行もコメディになってしまう」 玄関の戸が内からひらかれた。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
はじめは仇打ち事件の素因への道行であり、次に第一のクライマックスの殺し場がある。
— 寺田寅彦 『山中常盤双紙』 青空文庫
…… もっとも事のそこへ運んだまでに、いささか気になる道行の途中がある。
— 泉鏡花 『妖術』 青空文庫
上前の摺下る……腰帯の弛んだのを、気にしいしい、片手でほつれ毛を掻きながら、少しあとへ退ってついて来る小春の姿は、道行から遁げたとよりは、山奥の人身御供から助出されたもののようであった。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
だから、ちょっとこの子をこう借りた工合に、ここで道行きの道具がわりに使われても、憾みはあるまい。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
頭巾を冠つて肩掛を懸ける、雨の降る日は道行合羽、蛇の目の傘をさすなるべし。
— 泉鏡花 『当世女装一斑』 青空文庫
臘虎皮の鍔なし古帽子を、白い眉尖深々と被って、鼠の羅紗の道行着た、股引を太く白足袋の雪駄穿。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
道行き・道行(みちゆき) 縁語 キリストの受難を描いた彫刻や絵を順に辿りながら祈りを捧げる→十字架の道行き 和装用のコート→道行 駆け落ちのこと 歌舞伎、浄瑠璃などの演目の種類→道行文 道行(どうぎょう) 草薙剣盗難事件に関与した新羅の僧の名
出典: 道行 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0