泥砂
でいさ異読 でいしゃ
名詞
標準
mud and sand
文例 · 用例
鷺町から下流はもうすっかり平地の河の姿になって、水は淀み、岸は泥砂をねばらせて、まばらに在る葭の中によしきりが鳴いています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
それは広濶とした千曲川の流域で、川上から押流す泥砂の一面に盛上つたところを見ても、氾濫の凄じさが思ひやられる。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
昭和二年三月七日丹後地震の前に、京都府|与謝郡栗田湾や島蔭湾で深海の泥砂の中にすむアカエビやミミイカがイワシ大敷網や手繰網でおびただしくとれたと言う(奥丹後震災誌)。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫
大地震のとき、泥土層や、卑濕の土地には長い裂け目に沿うて泥砂を噴出すことはありがちのことであるが、もし地震の當時に此現象を觀察することが出來たならば、北條小學校々庭に於て實見せられたようなものゝ多々あることであらう。
— 今村明恒 『地震の話』 青空文庫
また他の所、すなわちセーヌ川の近くやあるいはかなり離れた所でも、たとえばベルヴィルやグランド・リューやリュニエール通路などで、人が足を取られてすっかり沈み込んでしまうほどの底なし泥砂に出会った。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
大変に御馳走があって二の膳付の豊富な晩食を食わされたのでいささか嚢中の懸念があったではないかと思う。
— 寺田寅彦 『初旅』 青空文庫
そのたびに手術室に逃げこんでいさぎよく離婚してしまった。
— 吉行エイスケ 『飛行機から墜ちるまで』 青空文庫
すでにスマ子女史と英介氏が結婚して数年になっていたが、いまだかつて二人は、ちょいと拗ねたり、お小使いがなくてすこしばかり憂鬱になることはあっても、こんにちかぎり僕は君とわかれる、とか、そんなに君が云うんなら妾でて行きますなどと夫婦でいさかうようなことをしたことがないのだ。
— 吉行エイスケ 『職業婦人気質』 青空文庫
作例 · 標準
川の河口付近では、泥砂が堆積して干潟を形成している。
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海底の泥砂には、様々な海洋生物が生息しています。
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洪水の後、道路には大量の泥砂が流れ込んできた。
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