荒鷲
あらわし
名詞
標準
文例 · 用例
一方であの荒鷲のやうなニイチェは、もつと勇敢に正面から突撃して行き、彼の師匠が憎悪して居たところの、すべての Homo と現象に対して復讐した。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
私は荒鷲のようにたけりたけって、グラスをつかんだ。
— 太宰治 『断崖の錯覚』 青空文庫
」と、高き調は荒鷲の、風を搏いて飛ぶごとく、低き調は溪水の、岩に堰かれて泣く如く、檣頭を走る印度洋の風、舷に碎くる波の音に和して、本艦々上、暫時は鳴も止まなかつた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
この一雫が身に染みたら、荒鷲の嘴に貫かれぬお雪の五体も裂けるであろう。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
我はお雪の供給に活きて、渠をして石滝の死地に陥らしめたのに、少年はその優しき姿と、斗大の胆をもって、渠を救うために目前荒鷲と戦っている。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
荒鷲には襲わるる、少年の身に添えて守っていたと覚ゆるのを、掴むがごとく引出して、やにわに手を懸けて※り棄てようとした趣であった。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
・徳安爆撃行、陸の荒鷲、久保編隊長の感嘆。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
四郎五郎さんの家の正男さんは、海の荒鷲の一人で、いま南の空に活躍していらっしゃるのだ。
— 新美南吉 『ごんごろ鐘』 青空文庫