攀柳
攀柳
名詞
標準
文例 · 用例
が、若い時には相応に折花攀柳の風流に遊んだものだ。
— 内田魯庵 『三十年前の島田沼南』 青空文庫
彼が折花攀柳の遊宴を恣にしたるが如き、彼が一豎子の私怨よりして関白基房の輦車を破れるが如き、将彼が赤袴三百の童児をして、飛語巷説を尋ねしめしが如き、平氏が天下に対して其同情を失墜したる亦宜ならずとせず。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
大本営の下、陛下が宸襟をなやましたもう国家存亡の場合を弁えず、某大臣が折花攀柳の醜聞を流したことである。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
けれど、お粂の嵐粂吉が、この甲府の柳町の小屋を打ってまだ日の浅いうちに、先生が安価な折花攀柳をやったのは、あらそい難い事実であると見えまして、「寄ってゆかない、この人は」「薄情者」「素どおりはひどい」 などと、この昼なか、多少人前というものもあろうに、容赦なく袂をつかんで、格子の前を離しません。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫